51th松原「演武について」

普段僕は少林寺拳法を知らない人には空手の型みたいなものだと説明するのですが、近年話題になったおかげでより近いものが見つかりました。それはスケートで言うアイスダンスやペアです。二人で普段練習している技を流れにして演じる、そしてその完成度を評価してもらう。採点方法としては昔のスケートや体操と似ていて、きちんと技がかかっているか、正しく技ができているか、そして完成度が高いものや迫力のあるものにはより高い点がつくという「競技」です。
こういった採点競技はしばしば自分との戦いです。どのように動けばいい点がつくか、どのように演武すれば感動してもらえるか、そしていかに完成度を上げていくか。まずは己を知る、それが何においても大切なことです。近年は技術も進歩し、他大学の演武の動画や自分たちの演武の動画を見て研究するといったスポーツ的要素も強まってきて、どんな形にせよ「努力」が一層評価されるようになってきていると思っています。

また、「演武」は一対一の対戦ではないので、技をかけたり突き蹴りをするときも加減しており、よくある格闘技のようにダウンしたりはしないので派手ではありません。それは人によってはつまらないとか弱そうというイメージを持つようです。でも僕はそうではないと思いますし、少なくとも違う魅力があります。それは「信頼」です。加減というのは自分の強さを知っているからこそできること、そして信頼しているからこそ相手の攻撃や技を受ける様子を演じることができる、そのことを僕は長年やっていて知ることができました。組んだ相手と二人で、そして先輩方や先生に見てもらいながらさらに上達していく。その過程こそが少林寺拳法の競技である「演武」の魅力だと思います。

強く美しく、そんな姿に憧れるのは僕だけではないはずです。運動競技の特徴である「チーム」や「努力」はもちろん、それだけではない、「絆」でもって一緒に高みを目指してみませんか?そして見ている人を感動させる演武をしにきませんか?

51期 松原健

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