52期石井 「演武の魅力」

少林寺拳法における演武は、約束組手を主体とした採点競技です。つまり、決まった構成を繰り返し練習し、大会ではそれが美しさやキレ、迫力といった観点から審判に採点されます。演武については昨年の記事でもうまく紹介されていますのでぜひ合わせて読んでみてください。ここでは、つい2年前に演武を知り、主に組演をやってきた私にとっての魅力を書こうと思います。


私は東大に入って初めて少林寺拳法に出会い、演武を始めました。最初は構成を覚えるのだけでも一苦労でしたが、ペアと合わせることそれ自体に楽しさを感じられました。この「ペアの存在」が私にとって最大の魅力です。組演は突きや蹴りで攻撃する人がいて、それを受ける人がいてこそ成り立ちます。1人でやっていた動きを相手と合わせたときにはえもいわれぬ心地よさがあり、それは上達すればするほど増していきます。蹴りをしっかり受け止められた瞬間、向かってくる突きをギリギリの間合いでよけられた瞬間、無駄のない力で相手を投げられた瞬間。私たちはそんな「高に噛み合った瞬間」を求めて、ひたすらに練習するのです。

演武本番の時間はおよそ2分です。実際はその何千倍もの時間をペアとともに過ごし、その過程ではさまざまなドラマがあります。しく演武できるときがあれば、意見を衝突させ、気持ちの上で通じ合わなくなるときさえあります。あるいはより良い噛み合わせのために、いっときペアを離れてひとり技術向上に励むこともありますただ確実に言えるのは、そのドラマすべてが、たった2分間に凝縮されるということです。それはある意味残酷なことかもしれません。しかし、ペアとともに獲得してきたすべてを出し切ったときの達成感は、他では得られないものなのです。


こうしたことが私を演武に惹きつけるのだと思います。

もしあなたが体験練習やコンパで演武を見て、「すげぇ!!」とか「かっこいい!!」と思ってくれたら演武そのものを楽しめる可能性が大いにあります。そして、ペアとの演武を一緒に作っていける人々も東大拳法部には揃っています。何かに打ち込む舞台として、少林寺拳法部を選択肢に入れていただけたら幸いです。

 

52期 石井 巴映

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