部員の声「入部 休部 復帰」(56期 中川瑛祐)


こんにちは、56期の中川です。私は大学から少林寺拳法を始め、今年で学部4年になります。自己中心的な、ごく普通の大学生です。私はただ殺陣が好きという理由で入部したのですが、決して身体能力が高い訳ではなく、毎日酷い運動音痴を痛感しております。

私が他の部員と大きく異なるのは、長期間休部をしていたということです。その経緯や復帰した今感じることを少し記します。

小さな時から好きだったものがあり、それだけのためにこの大学を選び、現在所属している学科に進学しました。それに関することは生活の中の最優先事項でした。

専門課程が始まった後に知ったのですが、私の所属している学科では3年次に有志で教育用の課外プロジェクトに参加することができます。プロジェクトの内容はとても魅力的でしたので、前年度の成果報告会があった日の内に迷わず参加を決めました。しかし膨大な時間を開発に費やす必要があるため、同時に退部することも決めました。決して部活を軽視していたわけではありませんが、自分の中では明確な優先順位があり、そこに例外を認めてしまうと何か大切な道を失いそうな気がしたのです。ただし退部に関しては当時の幹部の先輩とお話をして約10ヶ月の休部ということにさせていただきました。

自分の中に明確な優先順位があるなら、部活に入らなければ良かったのではないかという意見はあるかと思います。これに関しては当初そこまで考えが至らなかったというのが正直な言い訳です。想像していた大学生活とは違うなと感じることは頻繁にありました。

プロジェクトは楽しくもあり辛くもあり今までになく充実した時間でした。参加したことには大変満足していますが、二度と同じ経験はしたくないというのが率直な感想です。

3年次の11月に部活に復帰しました。形式上は幹部学年なのに指導はほとんどできないということで、周囲には気を遣わせてしまっていると思います。自分の中では、役職の仕事があり部費の支払い要員もいないよりはマシだろうということで割り切っているつもりですが、それでもこれで良かったのだろうかと立ち止まってしまうことはよくあります。(自分は必要だったのか、存在していたことで何かいいことがあったか、そもそも何のために存在してるんだっけ. . .)

話が飛躍しますが、立場や経験、背景によってその人が優先するものは様々です。それは成績や研究、あるいは人間関係かもしれません。同じ団体に属していたとしても例外ではありません。自分が重視するものを優先しない人、逆に大して重要だと思っていないことに固執している人には理解し難いものがあるかもしれません。一方で相手は自分の言動に対して矛盾を感じている可能性があります。だからこうするべきだという話では無いのですが、相対的に異質な存在に対しても可能な限り寛容でありたいと思った次第です。

あくまで主観ですが、この部はそういった個人の事情に対して寛容的であるように感じます (どの口が言うかという感じですが)。そもそも初めに思い描いていた通りに物事が進むことなど現実的ではありません。知らなかった事を知り、途中で気が変わるかもしれません。そういった時に融通の利く環境にいることができるならばそれが望ましいと思います。

部活に入らなければ良かったかもしれないと思うことはあるのですが、何か縁があったのかもしれませんし、ふとしたことで何かに役立つかもしれないなと肯定的に捉えるようにしています。

56期 中川瑛祐