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部員の声「ジェネラリストのぼやき」(58期 落合航平)

部員の声

 筆者は所謂ジェネラリストである。少林寺拳法は原稿執筆時点で二段、予定通りにいけば4月に三段に上がるであろうことはもとより、地文研究会地質部と生物学研究会という2サークルに所属しており、前者では部長を務め、頻繁にフィールドに繰り出してはハンマーで石を叩き、重い土嚢袋を持ち帰る。他には決して英語が得意ではない身ながら、グローバルリーダー育成プログラム (GLP-GEfIL) にも参加させて頂き、かじり始めで全く詳しくないながらもギリシア神話や西洋美術にも少し興味を覚えている。
 そんな筆者にはかねてより思うことがある。
「自分には極めているものがない」
 少林寺拳法は一応経験者であるから知識こそあるものの、そう簡単に体がついていくというものではない。人によって演武が好き、乱捕が好きなど様々だが、少林寺拳法にしっかり力を入れている部員はやはり上達が速い。
 生物や地質も何か専門があるのかと問われればそんなこともない。生物に関して分かるのは鳥類が確実に専門外であるということくらい。鳥も好きではあるが何故か詳しくなれない。他には魚は昔からずっと好きであるし、昆虫の採集もする。広く浅く中途半端に知っており、何かに詳しい訳ではない。地質も普段は先輩に連れていって貰って白亜紀や古生代の化石を採集することが多いが、鉱物も好きである。今年度例外的に底点が上がったため進学選択で苦労したが何とか入れた学科は生物学科で、元々入りたかった学科でもあるが、最近は地質しかやっていないような気がする。
 狭い自室の小さな本棚を見ても、生物学科の教科書があり、図鑑があり、関東の地質図、イリアスやオデュッセイア、果ては近所の図書館で除籍図書となった日本繪卷物全集まで。しかも読むのは追いついていない。壁には道衣が掛けてあり、机に鎮座するのはサンゴ化石入り石灰岩の巨塊。部屋に隅にタイワンキンギョが泳ぐ瓶があるかと思えば、一応生物屋の癖にカメラも持っていない。おい落合、お前は一体何屋なんだ…
 筆者は研究者を志している。研究者といえばスペシャリストもスペシャリスト、自分の専門分野に関して先端を行く人間である。しかし現状ジェネラリストたる筆者は、自分が何を専門にやるのやら検討がつかない。今後色々やって決めていくのだが。果たして私はジェネラリストのままで良いのか。やたらと色々手を出して無闇に忙しい生活を送るより、何かに集中した方が良いのではないか。
 ここまで長々と書いてきた「ぼやき」であるが、また同時に思う。仕方がない。どうもこれが私のやり方のようだ。色々やっていることで得られるものもあろう。現に小さなことではあるが、ハンマーで石を割る時、少林寺拳法で培った打撃のインパクトの技術が役に立ち、軽めのハンマーでも硬い石をある程度楽に割ることができる。化石産地に向かう途中であるカエルの生息地を見つけた時も、すぐにそれと認識することができた。視野を広げられるのは良いし、何より学生生活が充実する。
 少なくとももう暫くは、自分の興味の赴くままにやっていきたいと思う。

58期 落合航平

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